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3月下旬 初めてのボランティア活動

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​傾いてしまった小屋の撤去作業

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思いつく限りの工具を持っていって

大正解でした。

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崩れ落ちた瓦の撤去。

こんなにも瓦は重いのだなと知りました。

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集めた瓦は離れた場所にある

瓦置き場まで運びます。

生まれて初めての、被災地でのボランティア活動。

 

緊張しながら現地に赴くと、ボランティア仲間が優しくいろいろ作業の仕方を教えてくれました。

(思わぬ大雪で、8時間もかかってしまいました。)

偶然同じ作業班になったその女性は、中学生の時に親に連れられて、東日本大震災のボランティア活動に参加し、

海水でぶくぶくに膨れ上がったご遺体の所持品・身元確認を経験されたそうです。

「中学生にこんな経験をさせるのか」と怒りも覚え、大きなトラウマにもなったけれど、それぐらい現地では手が足りていなかった。

 

でも、その時の経験がきっかけで、その後のありとあらゆる被災地ボランティアに向かうようになったそうです。

今回の能登半島の震災でも、小さなお子様と旦那さん、旦那さんの会社の社員さん達と共に、1月4日から既に動き始め、

毎週末ボランティアに参加しているそうです。

ボランティアスタッフの方々のお話を聞くと、様々な学びになり、胸に突き刺さります。

「 ボランティアをして助けに行くことも大切。だけど、日本に住んでいる以上、どこに暮らしていてもなんらかの被災をする可能性がある。 だから受援力(助けてもらう力)も高めなければいけない。いつでもボランティアに来てくれた方に助けを求める力。それを広めていきたい。」とおっしゃる方もいました。

人を信用するのは難しいことです。見ず知らずの人なんてなおのこと。

実際火事場泥棒もいます。(私達の目の前で逮捕されました。)

難しい問題だけど、いろんな災害現場を経験してきた方だからこその言葉、とても胸を打たれました。 私達はそんなこと、これまで真剣に考えたことがなかったのです。

「ボランティアの現場は、綺麗事ばかりではなくて、善意で手を差し伸べても、払いのけられたり、酷い言葉を投げかけられることもある。 でも被災した人にしか、その心境はわからない。ボランティアスタッフは、現地にいたとしても、決して被災者ではないのだから。 だから、どんな罵詈雑言にも、反論することなんてできない。どんな理不尽なことがあっても、受け入れることしかできない。 ゆっくり向き合っていくしかない。 手を、差し出し続けるしかない。」

ボランティアの大先輩が静かに語る言葉に、圧倒されるばかりでした。

 

能登半島の現状は、私達の想像を遥かに超えていて、

そして、復興までには気の遠くなるほど長い時間がかかるように私には思えました。

 

だから、どんなに頼りない弱い手かもしれないけれど、

私達も可能な限り、差し出し続けたいなと、強く思いました。

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元々重要文化財だった酒蔵。

​この蔵の土壁に使われている土は二度と手に入らないので、再利用するそうです。

その為、全て手作業で土だけを集める作業となりました。

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​before

after

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​集落は断水状態。

水道が使えないため、使用した道具は

川に降りてきれいに洗いました。

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