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シャムロックコテージ 冬の眠りのこと

シャムロックコテージ の年内の営業は、【雪が積もるまで】です。


一旦積もってしまえば、なかなか溶けてはくれない森の中。

勿論、除雪車も来てはくれない森の中。

当店へぐんぐん登る坂道は、お客様に恐い思いをさせてしまうやもしれませんから、

だから、雪が積もったら、お休みです。



お客様からすれば、店側に明確に日程を決めてもらわなければ、なんとも分かり難く、
大変に迷惑なスケジュールの仕上がりです。


でも、私たちは、存外これは素敵な仕組みだなぁなんて、感じています。


雪の積もるまで、今年はあと何回看板を【オープン】にして、

お客様をこの森の隠れ家へお迎えすることができるかな?


そう考えながら過ごす日々は、思いの外、愛しいのです。


これはとんでもなく大袈裟に言ってしまうと、“死”を意識した “生”の在り方みたいなもので、
なんでも数字で(ヒトの都合で)厳格にキッチリ管理される社会において、

お天道様任せみたいなゆるやかなスケジュールは、なんだかとてもドキドキさせられるのです。私たちは。
 

 


この冬、あなた様の里にも雪が降りましたら、

『あの高原の森の、小さなコテージは今頃、雪の中だろうか? もうお店は冬眠かな?』

なんて、少しでも頭の片隅にほっこり湧いて出るようなことがあれば、望外の幸せなのです。

 

一昨年前の、大雪の時の光景。

​ヒトが雪を掻く直ぐ後ろからお猿さんがついてきて、雪の下のどんぐりを拾います。

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