Tea room
Shamrock Cottage
高原の森の奥。
静かな時間の流れを愉しむ
あなたのための、
小さな小さな、隠れ家です。
朝の時間 06:30-11:00
午後の時間 13:00-18:00
(※11時~13時はお休みです。)
定休日: 毎週木曜日と金曜日
(※最新情報はSNSを参照のこと)
今後について
今回黒島の集落に行って、少し変わったように思われたことは、業者の方々の車が多く見られたように感じたことです。
7ヶ月経ってようやく、業者による解体や撤去、修繕に向けた活動が本格的に動き出したのかもしれません。
その光景を見ることができたこと、
避難所が6月中旬に解体されたこと、
8月に杉野さんのゲストハウス黒島がプレオープンを迎えること、
そんな節目のタイミングということもあり、
一旦私達はこれまでの一連の、皆様からの募金にご助力をいただいてのボランティア活動に区切りをつけて、
少しお休みをしようかと考えています。
というのも、資金的に余裕のない私達は、ボランティア活動や炊き出し活動の原資を募る為に、
これまで皆さんに募金といった形で助けていただきました。
思いがけず、多くの方がお気持ちを寄せてくださり、
これまで炊き出し活動の材料費やボランティア活動に向かうガソリン代などにその募金額を充てさせていただき、
毎月のように能登半島へと通うことができました。
でも、皆様からお預かりした大切な募金だからこそ、
無駄なく、効率的に使わせていただきたいという気持ちも、重く、大きくなっていく一方でした。
これまでは、素人の私たちから見ても非効率的だろうと思われる、
中間に沢山の人件費等が発生して募金額の多くが間接的な部分に使われる活動よりも、
私たちが高速代すら節約して現地に直接向かい、車中泊をしながら作業にあたることで、
皆様のお気持ちを効率的に運用できている手応えがありました。
募金をしておしまいではなく、その大切な募金が、どのような形で使われているかを可視化することで、
それこそ旅の仲間となって、臨場感を持って、能登半島へ想いを寄せてくれたらと考えました。
でも、被災地の状況も日々変化し、私たちの得意なDIYスキルを活かせる解体や修繕といった部分では、
とにかく急いでマンパワーが必要な『応急処置』の段階から、
徐々に専門的な業者さんの力などを必要とした段階へと移りつつあるように感じられること。
※勿論ボランティアの力は、これまで同様、いや逆にこれからがより一層求められます!
募金額の残金(約5万円残っています)は、現地での活動の様子や、志や用途をしっかりと見極め、
安心して託すことのできる相手に託して、
集落の精神的な復興の礎になるであろう祭りの再開やお神輿・神社の修繕に使っていただこうというアイディアが生まれたこと、
そして、自分達に資金的・体力的な余裕が出てきたタイミングで、
今度は皆様のお気持ち・募金に頼らずに、ボランティア活動に来ようと思いました。
(まぁ、休むと言っても9月にすでに行く予定なんです。笑)
本当に、嬉しいことに、 本当に、ありがたいことに、
私達の活動報告を読んで、少なからず能登半島の状況へと関心を持ってくださる方がいてくださること、
そして、ボランティア活動への参加を検討したり、実際に既に参加してきたとご報告をくださったお客様もいらっしゃいます。
3月から始めた能登半島でのボランティア活動。
色んなタイミングや縁が重なって、後先考えずに動き出した活動でした。
特に、活動の原資を、皆様からのお気持ちに助けていただくという点では、
賛否両論あることも、覚悟の上でした。
「全額自腹で行ってこその、ボランティアだろう!」との考えもあるでしょう。
(でも、そんな考え方の方は、募金をしなければいいだけなんだと、自分に言い聞かせた。怖かったけど。)
でも、3月に現地の様子を見てしまった私たちは、恥も外聞もかなぐり捨てて、
プライドも何もなく、物乞いのようなことをして、それでも、行きたかった。
【持たざる者は、善行すら、させてもらえない】
そんな状況に、一矢報いた気分でもあります。
私達は何を言われても、行って良かったと胸を張って言えます。
実際に見て感じてきたこと、現地の方との交流や、ボランティアスタッフの方々の言葉。
沢山の得難いものを、いただきました。
これからの人生で、ずっとずっと財産になるような。
それらを、大切にしていきたいです。そして、皆さんと分け合っていきたいです。
改めて、お気持ちを寄せてくださった皆様、
本当にありがとうございました。
心からの感謝とともに、募金活動は一旦締切らせていただこうと思います。
募金活動は終わっても、能登半島へと心を寄せる限り、私たちは輪島物語の 旅の仲間 です。
以前にも書きましたが、
本家【指輪物語】でも、なけなしの勇気を振り絞って、旅に出ることを決めたのは、
最も非力で、最も情けない、ホビットでした。
その後、黒門の決戦では、各種族がホビットの活躍に願いを掛け、囮となって奮戦しました。
期待を背負ったホビットはボロボロになりながら、紆余曲折ありながらも、大きな力を持つ指輪を捨て去ることに成功しました。
そして決戦の後も、ホビット達は、旅の仲間たちと終わらぬ友情を築きました。
願わくば、私たちも、そんなふうに。
シャムロックコテージ 福田健一・文乃
【収支報告】
5月の炊き出しを終えての残金 ¥112,429
〔6月ボランティア活動の経費概要〕
賄いご飯材料費・食費など ¥26,387
ガソリン代 ¥10,398
フリーコーヒー材料費(容器含)20杯 ¥6,000
合計¥42,785 (残金¥69,644)
〔7月ボランティア活動の経費概要〕
賄いご飯材料費・食費など ¥27,828
ガソリン代 ¥10,178
フリーコーヒー材料費(容器含)25杯 ¥7,500
掃除用消耗品など ¥4,552
合計¥50,058 (残金¥19,586)
また店内設置募金箱に継続して募金をしてくださる方が多く、
7/31までに ¥33,296ものお気持ちを寄せていただきました。
その店内設置募金箱への募金額を合わせると残金 ¥52,882
こちらの残金は集落の神社の再建やお神輿の修理、そして黒島天領祭の復興に向けての資金として
募金させていただくことを考えています。