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黒島天領祭

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振り返るこの夏、お盆休みの締めくくり。休日が稼ぎ時な飲食店なのに、8月13日から19日までずっと休みまして、最後は土日もしっかり店を閉めて、能登半島へと向かいました。昨年ボランティア活動に通い続けた輪島市門前町黒島地区で、天領祭というお祭りがあるんですもの。震災で壊れたお神輿が修復されて、やっと、お祭りが再開されるんですもの。お神輿の修復の為に、お店のお客様方にも募金活動などでご協力いただきました。だから、これは直接この目で見て、その様子を報告しないとって、思いました。海から最も遠いようなアルプスの麓から、日本海へ突き出た半島の集落へ。早朝に出発します。これから片道7時間程はかかりますからね。途中で寄り道もせずに、ひた走ります。

礫の間を、勇壮に進む。男衆の、なんと誇らしそうなこと。「海、ひと〜つ!!」「山、ひと〜つ!!」号令に合わせて、巨大な曳山が、全て人力で軌道修正されながら曳かれていきます。海と山に挟まれた集落。方向指示が、右や左ではなく、海と山とで言い表されるところに、その暮らしと自然の距離の近さを感じさせます。集落に立ち並ぶ家々の軒先ぎりぎりをかすめるように進んでいく。観衆から拍手が湧き起こる。男衆の顔には、自信が満ち溢れています。倒壊した家屋がそのまま。倒壊を免れても、無人となってブルーシートで塞がれた建物だらけ。震災のその日から、なんの片付けもされずに生活の残骸が散乱した部屋の様子を横目に見ながら、曳山が進んでいく。そんなところを見るな。違うところを見ろ。この誇りに満ちた曳山を見ろ。そう声を上げるように、笛の音と、太鼓が響く。涙が出ました。祭りは翌日も続きます。この日は1時間ほど離れた能登島のゲストハウスに泊まる為、祭りの途中で黒島を離れました。お祭りの日は、見世と呼ばれる部屋に、屏風やそのお宅の宝物を飾ってお披露目する。海ひと〜つ。山ひと〜つ。

多くの人が、コーヒー屋さん!と顔を覚えてくれているのが嬉しかった。

曳山の保管倉庫。震災直後は、この倉庫がボランティア活動の拠点になっていたのが懐かしい。

まだまだ続く祭りの活気に後ろ髪を引かれながら、僕たちは帰路につきます。

本当にこの祭りを観に来てよかった。

夏が終わり、祭りが終わり、

またいつもの日常が始まるんだろう。

でも、あの誇りに満ちた顔、熱気、夏の陽射し、海の光、

冬になっても、残るだろう。


海ひと〜つ。

山ひと〜つ。

皆んなで力を合わせながら、軌道修正しながら、

瓦礫の中を、進むだろう。



最高の、夏休みでした!!

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