現在、シャムロックコテージは今期の営業を終え、
長い長い冬の眠りの中です。

 

 

お別れの多い、一年でした。

偉大過ぎる父と。ハイカラでオシャレな祖母と。
店主♂の淹れるコーヒーを最も多く飲んでくださったあのお客様と。
この小さな建物を作る時から守ってくれた愛しいレオと。
優しく格好良かったマサルさんと。

今日が人生最後の日だと思って生き切ることができれば、

それはそれは充実した素晴らしい日々になるのだと思います。

でも、怠惰な僕にはそれは難しく、今日も明日も明後日もあくびをするように生きている。

だからこそせめて、このお店には、

今日限りでこのお店を閉めなければならなくなったとしても、

それなりに頷けるような日々にしてあげたいと思っています。

この【冬眠】というシステムは、その為の良い修練の場になっていると思います。

お店としての悲しいお別れを毎年疑似体験しながら、

私達は今を大切に生きることを学びます。

お付き合いくださった大切な皆様、本当に本当にありがとうございました。






孤独な冬眠の間、お客様のいないシャムロックコテージはその内側に

 “森の静けさ” と “止まったかのような時間” をたっぷりと溜め込むのです。

さびしいし、ひもじいけれど、
必要な時間だと、私たちは信じています。

 


※※※

 


私には、理想の、憧れのカフェがこの胸の中に描かれていて、

そのカフェは、天の采配によって、辿り着きたくとも叶わない長い空白の期間があって、
でもその会えない間にも、かつてそこを訪れたお客様の肺の底には、
温かな思い出と共に、微かでも確かな存在感が、ずっとずっと小さく明滅し続けていて、、

・・それはまるで薪ストーヴの灰の中、
眠りの前に丁寧にうずめられた熾火のように、
夜の間、冬の間、孤独の間、苦難の間、
誰かの心をほんの少しだけ暖め続け、

そして新しい朝が来た時、冷えた手をさすりながら、
灰の中より小さなオレンジの星を丁寧に掘り起こし、
細く長く息を吹きかけると、それは瞬く間に輝きを強め、
再び暖かな火を灯すことができるように、、

いつか、そんなお店になれたらと、
私は強く願うのです。

 


※※※

 

 


それでは、雪が溶け、土が緩み、木々が水を吸い上げ始める、

また春に、会いましょう。

たくさんの感謝を込めて、

【おやすみなさい】

〜足元の幸せを愛でながら〜

シャムロックコテージ   福田

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