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現在、シャムロックコテージは今期の営業を終え、
長い長い冬の眠りの中です。

 

 


孤独な冬眠の間、お客様のいないシャムロックコテージはその内側に

 “森の静けさ” と “止まったかのような時間” をたっぷりと溜め込むのです。

さびしいし、ひもじいけれど、
必要な時間だと、私たちは信じています。

 


※※※

 


私には、理想の、憧れのカフェがこの胸の中に描かれていて、

そのカフェは、天の采配によって、辿り着きたくとも叶わない長い空白の期間があって、
でもその会えない間にも、かつてそこを訪れたお客様の肺の底には、
温かな思い出と共に、微かでも確かな存在感が、ずっとずっと小さく明滅し続けていて、、

・・それはまるで薪ストーヴの灰の中、
眠りの前に丁寧にうずめられた熾火のように、
夜の間、冬の間、孤独の間、苦難の間、
誰かの心をほんの少しだけ暖め続け、

そして新しい朝が来た時、冷えた手をさすりながら、
灰の中より小さなオレンジの星を丁寧に掘り起こし、
細く長く息を吹きかけると、それは瞬く間に輝きを強め、
再び暖かな火を灯すことができるように、、

いつか、そんなお店になれたらと、
私は強く願うのです。

 


※※※

 

 


それでは、雪が溶け、土が緩み、木々が水を吸い上げ始める、

また春に、会いましょう。

たくさんの感謝を込めて、

【おやすみなさい】

〜足元の幸せを愛でながら〜

シャムロックコテージ   福田

シャムロックコテージロゴ切抜き.png
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